コラム:部下とコンフォートゾーンから踏み出す-2

 
人材育成現場において、部下の成長のために以下にコンフォートゾーンから踏み出させるか?について取り上げた「コラム:部下とコンフォートゾーンから踏み出す」の個別内容です。

部下がコンフォートゾーンから踏み出せない理由
1-上司が部下にコンフォートゾーンから踏み出すことを求めていない
2-上司のフォローが不足している
3-挑戦に伴う失敗も許容されないと部下が感じている

1つ目の「上司が部下にコンフォートゾーンから踏み出すことを求めていない」ですが、先のコラムにも書きましたが伸び悩んでいる部下の多くはなかなか「コンフォートゾーン」から踏み出す必要性を実感できていなかったり、仮に必要性を感じていたとしてもなるべくならコンフォートゾーンで仕事をしておきたいという意識が働く傾向にあります。そんな部下にとって、心の免罪符は「上司に求められていないから、今のところはこれで大丈夫」という意識。上司の立場からすれば「いやいやそういうことではなくて・・・」と言いたい気持ちもわかります。でも、できればやりたくないこと、従来よりも負荷がかかりそうなことに関してこういう自分寄りの捉え方をして後送りにしてしまうことは、我々自身も身に覚えがあることだと思うのでそれ自体をとやかく言うのではなく、部下の為にもコンフォートゾーンから一歩踏み出した仕事へ取り組んでいくことの必要性を上司として伝えるよう意識することから始めると良いでしょう。もちろん、個人の力量や置かれた状況によってその程度、レベル感、どの分野でその一歩を踏み出すと良いのかは違ってきますので、細かい指示は都度すればいいと思いますが、大事なことはビジネスパーソンとして成長していくためには、コンフォートゾーンから踏み出した仕事の取り組みが必要となることを明確なメッセージとして部下に伝え、その雰囲気を組織に定着させることです。これは、人材が成長する組織を創りあげるうえで重要な上司の役割だと認識するべきでしょう。

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個別に話をする際には、どうしてその一歩をコンフォートゾーンから踏み出すべきなのかをしっかりとその先にある成長と付随する期待も添えて伝えておくとなお良いですね。とりあえず、目先でやるように言われたことに取り組むだけと、その取組の意味や何に繋がっていくのかを知った上で取り組むのは、部下の取り組む姿勢自体も変わるはずです。

ちなみに、皆さんはご自身の上司から求められる前に、コンフォートゾーンから一歩踏み出す仕事を実践できていますでしょうか?上司の言葉を部下にとって説得力あるものにするには、やはり背中で魅せるのが一番です。振り返って足りてないなと感じたれた方は、これを機会に部下と一緒にご自身もコンフォートゾーンから一歩踏み出してみましょう!

部下がコンフォートゾーンから踏み出せない理由
1-上司が部下にコンフォートゾーンから踏み出すことを求めていない
2-上司のフォローが不足している
3-挑戦に伴う失敗も許容されないと部下が感じている