コラム:挑戦は失敗させることとセットで

 
為末氏のTwitterからこちらの話が話題になっていますね。

これは、上司の部下への接し方で気を付けることにも密接に関係してくる話です。

それは何か?

「部下にはもっと積極的に行動したり、挑戦してもらいたいのだけれど、なかなかそういう行動が出てこないんですよねぇ」という話題は、上司という立場の方と話していると割と珍しくないものなのですが、なぜ部下が期待しているような行動を起こしてくれないのかという原因には、今回話題になっているような要素が結構みられるのです。上司が部下の行動に対して、褒めることも無く何かと指摘や注文付けばかりしていると、失敗して上司に何か言われてしまうのが嫌で、不必要にそのリスクをとるような行動はしないという傾向に繋がり、結果、先に書いたような上司の要望と部下の行動に乖離が出てしまうという訳です。中には「行動したいけれど忙しくてなかなか実践できない」という部下の意見もあるかもしれませんが、それも「挑戦してほしい」と願いながら、その一方で挑戦する余裕がない状態に部下を置いている上司の管理責任とも言えます。

「部下にはもっと積極的に行動したり、挑戦してもらいたい」と願うのであれば、上司は口に出して挑戦することを奨励し、何よりも挑戦しての失敗は一旦置いて挑戦した姿勢を褒めてやるくらいの関わり方や、部下の仕事が一杯一杯で回り続けることが無いようにタスクマネジメントをしてやることが必要でしょう。

為末氏が書いているように、Safety Zoneに縮こまっていては決して得られない経験とそこからの成長が、挑戦の先にはある事を多くの上司の方はご存じのはずです。だからこそ、部下に挑戦してほしいと願っているのだと思います。もし今回のコラムのような話題に思い当たる部分がある方は、部下が挑戦できる環境をまずは整えることから初めてみてください。その想いに応えて誰か一人先陣を切る部下が出てきた時に、それへの皆さんの接し方を観れば、きっと次々と行動変化を見せてくれる部下が現れると思いますよ。

ちなみに、私はこの言葉も非常に好きです。