コラム:意図を持った成長が組織を強くする

 
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最も強い者が生き残るのではない。
最も賢い者が残るのでもない。
唯一生き残るのは変化する者である。
~チャールズ・ダーウィン
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成長することも変化の1つの形だと思いますが、私は、元部下に会うと「以前と何が成長した?」という質問をすることがあります。ここで、スラスラと答えられるか、考え込んでしまうかに分かれるのですが、答えられたら次に「それは、自分で意図しての成長か、気が付いたら結果的に成長していたのかどっち?」という質問を続けます。

30代以降、私は常にこれが答えられるようであろう心掛けてきました。つまり、常に意図、意志をもって成長を続けたいと考え行動してきたということです。それは何故か?意図、意志を持った成長をできる人が多いことが、強い組織を創るために価値があると考えているからです。意図を持った行動による成長や結果は、事前に考えてからの行動であるためにその成功要因を振り返りやすく、それゆえ成長成功体験に再現性を持たせることができます。それは、個人、そして組織のノウハウになるのです。一人でも多くの人がこうやったノウハウを蓄積し、共有できる組織が強くならないはずがありません。また、事業会社から飛び出し、コンサルタントという立場となった今でも、この考えは変わらず、自分の行動指針の1つにもなっています。弊社に期待して頂く全ての方に対して提供できる付加価値を意図と意志をもって常に向上させていくことが、お客様への誠意であり、お互いにとっての未来へと繋がる鍵となると確信しています。

自分の今できることや得意分野だけで頑張っていても、その先には緩やかな成長しか望めません。上司こそが率先して、意図した成長という変化を続け、それを部下に示し求めていくことが、組織が強く生き残っていく1つの道だと私は考えています。

皆さんは、ここ最近、自分と部下、組織の為にも意図した成長をしていますか?長らく、成長の踊り場で足踏みをしてしまったりしていませんか?