コラム:部下に仕事を任せないが意味すること
先日もとある管理職の方と話をしていると「すべきとはわかっているが、部下に仕事を任せられていない」という定番の話題で話し込むという事がありました。「ちょっと厳しい言い方ですが、結局、ご自身が部下を信頼されてないからじゃないですか?」と問うとそれに対しては割と明確にNoという回答が来るのですが、「では、どうして任せられないのか?」という改めての質問には非常に歯切れが悪いのです。実はこれはよくある私と管理職者のやりとり光景でもあるのです。以前、コラム:部下に仕事任せるコツ<⇒LINK>ということでコラムを書きましたが、部下に仕事を任せられない上司というのはなかなか減らないと言いますか、依然として管理職の抱える課題の上位にランキングしていますね。
管理職スキルアップの指導コンサルをしていても「どうして、部下に仕事を任せることが出来ない上司がいるのか?」「いかに部下に仕事を任せるか?」という話題について話す事が多いのですが、最近、コンサル指導先や研修でよく話をして、受け手の管理職者にガツンと響いているのが、
「部下に仕事を任せない(任せられていない)」ということが意味するのは、上司が部下の成長機会を奪っていることと同義だという認識を持たなくてはならないですよ。適切に仕事を任せて十分な成長機会を提供できていないことも、部下がなかなか育たないという悩みの大きな要因の1つです。ご自身の仕事を棚卸したときに、本来は自分ではなく部下がすべき、部下に任せるべき仕事を、上司自身が抱えてたりしませんか?
という話しです。
日々の忙しい中ではなかなかこの【「部下に仕事を任せない(任せられていない)」ということが意味するのは、上司が部下の成長機会を奪っていることと同義】ということは、意識できないことも実情なのだと思います。それでも「上司として部下に仕事を任せること」に着手すべきなのは、仕事を任せない悪循環サイクルを打破することが重要だからです。こちらの図をご覧ください。
どうでしょうか。この図を観て頂ければ「管理職の抱える主要な課題」がいくつも入っていることがお分かり頂けると思います。つまり「管理職の抱える主要な課題」というのは実は密接に関わりあっており、そのいずれかに改善のメスをいれることは、連動して「管理職の抱える主要な課題」全てに繋がる改善行動になってくるのです。サイクル状の相関関係性なので「ニワトリが先か?卵が先か?」と同じなので、「管理職の抱える主要な課題」への着手は「部下に仕事を任せる事」からに拘らず、どこから手を付けても良いでしょう。そこは、みなさんがそれぞれ置かれている現状によって取り組みやすいポイントがきっとあるはずです。大事なことは「わかってはいるのだけれど」という言葉を封印し、まずは改善の一手に着手することです。
コラム:部下に仕事を任せるコツ 詳細はコチラ⇒
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