コラム:新卒3ヶ月フォローに使えるツール

自分が管理職をしていた頃、新卒を受け入れた時はやはり6月を終えての最初の3カ月というは最初の大きな節目として意識していただけに、この時期前後のコラムはどうしても当時を思い出しながら、その時期に関する発信をすることになるのですが、4月以降これまでに書いたコラムのいくつかが、少しでも新卒を迎え入れた管理職者や同僚の皆さんのヒントになっていればと思っています。

さて、今日は簡単に使えるけど、その割には思った以上に効果があるツールをご紹介します。本コラムの最後のところでPDF資料として無料で配布していますので、ぜひぜひ使ってみてください。

その名も「モチベーション推移グラフ」

中身はそのまんまです(笑)
シートは以下のようなものでして、縦軸はその時々の本人の仕事のモチベーションの高い低いを、横軸が時間を表します。ちなみに横軸は目盛を3つつけてあるので割り当ては自由なのですが、今回の趣旨の利用においては、1目盛=1カ月。つまり横軸で3カ月に相当するわけですね。モチベーション 推移グラフ
中心線の【Base】を割とフラットな平常時と基準にして、3カ月間の日々のモチベーション推移を曲線グラフとして書き込みます。シートの上部にも書いてありますが、3カ月のモチベーション推移グラフがひけたら、仕事のモチベーションの変化に関係した出来事などをポイント毎に吹き出し注釈として記入して表は完成です。
例えば、新卒に書いてもらった入社3カ月間の仕事のモチベーション推移グラフのサンプルだとこんな感じになります。
モチベーション 推移グラフSample
まぁ、これは割と典型的な仕事のモチベーション推移グラフですね。
後は、本人に書いてもらった仕事のモチベーション推移グラフを一緒に見ながら、3カ月を振り返る話をしてみてください。トピックスになる出来事は上司として知っていたとしても、本人の中での仕事のモチベーションがどんな状態にあるかというのは、案外曖昧なもので、こうやって視覚化することで本人も振り返る機会になることも多いし、上司としては認識を摺りあわせる機会にできるという訳です。多くの場合、本人が記入してくれた出来事の中には上司が気付いていなかったことが盛り込まれていますので、そこは話を聞く良い機会としていろいろとコミュニケーションをとってみると良いでしょう。
とは言え、ただ過去を振り返って認識を合わせるだけでは勿体ないので、最後は一緒に振り返った3カ月を踏まえての今や、今後どうやって【一緒に】頑張っていくかという話で前向きにその場を終えることができれば完璧ですね。

ちなみに、有効性を高めるためにはどれだけ正直な内容で書いてもらえるかがポイントになります。実施の段階で「仕事のモチベーションの高い低いを評価目線で見るためではなく、部下の状況を上司としてちゃんと知ったうえで、この先を進めていけるよう「部下を理解する機会」として見せてもらいたいので、ありのままで書くように」と忘れずに伝えるようにしてください。

仕事のモチベーション推移グラフの原本とSampleは以下のバナーから開いていただけます(特に登録など無しですぐに開けます)。今回は、新卒の3カ月フォローという用途で紹介していますが、新任リーダーや新任管理職にも応用できます。是非、部下への理解を深める便利ツールとして活用いただき、上司と部下のより良い信頼関係構築に役立てば幸いです。
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