コラム:仕事に意味をもたせる

 
「この仕事って自分に何の意味があるんですか?」こんな部下や若手の一言。

そして、「いいから、黙ってやってくれよ。。。。。」と思ったことが、一度くらいありませんか?

しかし、マネジメントが仮にその心のぼやきを口に出して「黙ってやれ」だけ指示をしていても、なかなかメンバが自発的に動けることは期待できません。先々では彼らが自分で1つ1つの仕事にも意味合いを持たせて、自発的行動していけるように指導をしていかなくてはなりませんが、このような発言をしている時点では、つまるところ自ら意味づけをする能力が不足していることの裏返しでもあり、そこは上司が何らかの道を示してあげる必要があります。

では、どうするのか。

一つの方法ですが、本人の
 ・将来的にやりたいこと
 ・苦手で「克服したい」と思っていること
この辺の要素に関連付けてやるのです。

例えば、将来の独立を考えている若手が、アポイント取りの電話を100本かけるにしても、「こんなガチャ切りされる電話をひたすらすることに意味があるのか」と思っているとします。「みんなやってるんだから黙ってやれ」というのは簡単です。しかしながら、それでは本人は嫌々やったり、気持ちを注ぎ切れずいるために
一向に質も上がらず、誰も得をしない結果になりがちです。そこで、将来の独立後に必要になる要件を共有し、そこと繋げてあげるのです。

独立開業した時に考えられることは

 ・自分で営業をしなくてはならない可能性が高い
 ・無名の会社として営業開始する以上、電話営業は不可欠になる。
 ・その時には社長業もしながらになるので、効率的に結果につなげる手法も必要になる
 ・先々、営業マンを雇うようになったらコストの安い若い営業になるはず
   その将来の営業達に稼いでもらう為には、自分が営業ノウハウ教える必要があり
   今、一通りの手法を経験し結果につなげていることはそこでも活きてくる

こんなことが簡単に容易に想像できるので、そこに今すべきことが繋がるイメージを持たせてあげるだけでも全然違ってくるものです。しかも、ここで納得を得られると、自然と試行錯誤の熱も入ってくるので、結果的に、OUTPUT効率も上がりますね。マネジメントの仕掛けとしては、ここでの経験を本人の成功体験として認識させ、自らあらゆる仕事を自分で意味付けるできるようにしていけばいい訳です。

狭い視点で「意味のある仕事」を選り好みする人と

「どんな仕事も自分で意味ある仕事」にしてトライ出来る人

どちらが1つでも多くの成長機会を手にできるかは明白であり、こんな話をしてあげる事も心掛けましょう。今の若い人たちは、素直で頑張れる素養を持つ場合が少なくないので、こういったアプローチで道筋を見せてあげれば、見違えるほど頑張る姿勢が見えてくることも良くある話です。