コラム:自ら考えて動ける部下-1

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「人材育成を進める上で、どんな部下に育てたいのでしょうか?」

少し漠然とはしていますが、こんな質問した時に皆さんの回答はいかがしょう?時々「改めて質問されて考えてみると、あまり明確にはと答えられない・・・」という少し残念なケースがありますが、基本的には経営者や上司の方々ですから、なんらか想いのこもった回答を頂きます。その中でも圧倒的に多いのが「上司や周囲からの指示を待つことなく、自分で考えて行動できるようになって欲しい」という内容のものです。今、これを読んでいただいている方の中でも「そうそう!」と想われている方がきっといることでしょう。

これは、言い方を変えれば現状はなかなか「自分で考えて動ける人材」が少ないという課題を抱えておられるということでもあるはずです。そこで「その課題解決の為に、上司としては普段どうされているのでしょうか?」と深掘りをしていくと「もっと自分で考え動くよう口酸っぱく言ってる」「何回言っても変わらないので、どうしていいかわからず、お手上げです」この2種類の回答がほとんどです。これでは、なかなか部下が自ら考えて動くようになってくれることに、期待することは出来ません。

それは何故か?

課題・問題の解決には必ず理由・原因を抑えることが絶対必要であり、それに応じた対策を打たなくてはならないのに、不思議なことにこの「自分で考えて動ける人材の育成」課題については、多くの上司がそこの理由・原因を把握してないのです。結果、なかなか課題解決が進まず、上司側の不満が積もっている状況なわけです。

何故そうなってしまうのかは、話を進めて紐解いていくと「部下の考えていることが理解できない」というちょっと思考停止に寄った理由が多いのですが、逆を言えば、まずはここを突破できれば良い対策が見えてくるはずです。その為には、思考停止に陥ることなくちゃんと部下と向き合って「上司の見解として、期待するような自ら考えて動くが実践されていない現状」についてコミュニケーションをとることが第1にすべきことになりますね。

わかってはいるけど、その方法がわからないという方は「自ら考えて動ける部下-2」を参考にしてみてください。この手法をとれば、少なくとも皆さんが期待している部下が「自分で考えて動ける人材」へと成長しきれいていない理由にたどり着けます。そして、理由がわかれば「どう解決に動けばよいか」は皆さんであればきっと導き出せるはずです。

「自ら考えて動ける部下-2」も続けて読む