コラム:部下の褒め方という育成スキル+α

 
先日、上司のマネジメントスキルとしての「褒める」について

育成スキルとしての部下を褒める-1
育成スキルとしての部下を褒める-2

という2つのコラムを書きましたが、部下を褒めるに際して意識したほうがいいポイントを1つ補足したいと思います。それはメンバ一人一人に対して褒める総量を同じにする」ということです。ちょっと抽象的なので、もう少し詳しく書いてみます。「部下褒める-2」で褒めるタイミングでも触れたように、部下のパーソナリティに合わせて小マメに褒めたり、あえて簡単には褒めないことで発奮をさせたりというメリハリを付けた「褒める」は部下をモチベートする上で大事なポイントではありますが、結果的に、一定の期間で見たときに一人一人を褒めた総量はどの部下についてもほぼ同じ量になるよう心掛けるのです。

例えばマメに褒めるなら、1回1回は少し軽くてもいいでしょうが、たまにしか褒めないアプローチをしている時は、その分、褒める時は思いっきり褒めるという感じのメリハリです。

何を細かいことをと感じられるかもしれませんが、「あの人は、良く褒めてもらってるけど自分はそうでもない・・」と気にしている部下は案外います。過去に、ご自身も似たようなことを感じた方もいるのではないでしょうか?この辺りは、部下により気持ちよく活躍してもらうための上司としてのちょっとした配慮と捉えて頂くといいでしょう。

勘違いしてほしくないのは、拗ねてしまう部下がいるから気を付けるという後ろ向きなことではなく、褒めるという行為は上司としての部下への「想い」を表現する一手段ですから、そこは、部下全員に同じように「想い」を注ぎましょうということです。

ちなみに、「褒める」実践テクニックはこの他にもあるのですが、それは、セミナーや教則CDの中で紹介しているので褒めるスキルを磨きたいという上司の方はそちらをご検討ください!

【人気シリーズコラム】部下の褒め方という育成スキル
部下の褒め方という育成スキル-1
部下の褒め方という育成スキル-2