部下の可能性を引き出す氷山化思考

 
組織マネジメントにおいて、自分が責任を持つ組織の生産性を最大化させるという事は重要なミッションの1つです。管理職やマネージャーたちは、その為に策を考え、人を育て、組織も育てていく訳ですが、そもそも自分達の組織の生産性はどの程度まで最大化可能なのか?というイメージを、どれほど明確に持てているでしょうか?また、そのイメージ精度を上げていくためには何が必要でしょう。

その重要なベースとなるのは「個」です。組織とは言うまでもなく個の集まりであって、組織のポテンシャルとは組織を構成する個、それぞれが持つポテンシャルの総和が重要なベースとなり、そこに商材や環境のような外部要因が加わったり、個と個が足し算ではなく掛け算になるような人材の化学反応が起きることで組織の生産性は最大化していきます。ですから、組織の生産性を最大化させるイメージを持ち、それを実践していくには、個々が持つポテンシャルをより適切に把握することに始めり、さらにそれを最大限引き出すような育成アプローチが不可欠となるのですが、人材育成に苦戦している組織や上司はそこがあまり上手く取り組めていません。

具体的にはどういうことかと言うと、部下が実際に発揮している能力が個人の持つ能力のほとんどであるかのような限定的な育成アプローチになっているのです。もしくは、「イマドキの若手」「ゆとり世代」と言った言葉で、部下を安易に括ってしまい(もしくは先入観に縛られて)、それらの言葉のステレオタイプに部下をあてはめて接してしまっています。

自分の部下の可能性は本当にこれだけなのか?もっとポテンシャルはあるのではないだろうか?と期待し、考えて部下を観ることは、部下の成長最大化には不可欠であり、その為に有効な考え方・視点が「人材育成における氷山化思考」です。

人材育成の氷山化思考

冒頭に書いた人材育成に苦戦している組織や上司は、この図で言うところの海面から上の部分が部下の能力の全てだと勘違いしているケースが多々あります。例えば「あなたは自分の部下のポテンシャルの何%を引き出していると言えますか?何%を発揮させることができていますか?」と質問されたときに、どれくらい確信を持って答えることができるでしょう。ここへの回答は過度な自信で100%近いと答えることも、無用な謙遜で根拠なくまだまだ引き出してやれていませんと答えることは適切ではありません。一定の裏付けをもって、ポテンシャル全体像を把握した上で、回答できることが理想です。もちろん、極めて正確な数字が答えられるような質問ではありません。しかしながら、それでもある程度の根拠を持って答えられるか否かは重要なポイントであり、「考えたことも無かった」「全く答えることができません」では、やはり上司としては物足りません。

人材育成における「上司」と「先輩」の違い。それは先輩は「教える」に対して、上司は「引き出す」ことが求められるという事です。人材・部下の成長を最大化させるためには、日々の関わりの中でまずは「可能性」という氷山の全体像を把握することから始めてみてください。そうすれば、きっと目の前の部下が今まで以上に可能性に輝いて見えてくるはずです。その為には、何よりも上司の意識変革と行動改善が重要ですが、それをさらに効果的に進める為の、現場実践で多くの成果あげてきたノウハウやツールは、弊社としても多彩に取り揃えておりますのでご興味がございましたら、お気軽にご相談ください。

個々のポテンシャルを適切に把握し、それを最大限発揮させることができるということは、経営視点で考えれば、人件費コストを上げずに生産性が向上することに繋がりますし、部下一人一人がポテンシャルを十分発揮できる組織環境というのは活性化されている状態でもありますから、是非、この人材育成の氷山化思考をベースにした組織マネジメントアプローチをお試しください!